「使う使われるではなく、生かし生かされる関係。それが企業と働く人の理想の関係です」。キャリア支援サイトとして最大手の一角を誇る「リクナビ」。その運営会社であるリクルートキャリアの目指す世界を象徴する言葉だ。広報部長の宮村収さんは、リクルートキャリアが就活市場に持つ考えや熱意を聞かせてくれた。「私たちが目指しているのは、企業と学生のコミュニケーションを十分に成り立たせること。これは創業時から変わりません。そのためには、学生が自分を知ること、企業を知ること、そしてその二つに集中してもらうためにそれ以外の負担を減らすことが重要です」。リクルートキャリアが最新技術を用い、毎年改善を行っているのは、これらの考えに基づいているという。
企業を知るためには企業側からの情報開示も重要だ。そのためリクナビでは、開示されている情報の多い企業ほど上位に表示されるような特集も組まれている。ここにも、就活市場を開かれたものにしたいというリクルートキャリアの姿勢が垣間見える。また、文字の羅列だけではなかなか伝わりにくい情報を映像として伝えるシステムを実装し、学生が知りたい情報を視覚的に伝えられるようにした。
より自分に合った仕事を見つけるために作られた機能が「リクナビスカウト」。企業は学生の「Open ES」を閲覧し(学生の承諾を得たものに限る)、魅力を感じた学生にスカウトを送れるというシステムだ。特徴的なのは、企業側が学生のESにマーカーを引くという機能だ。これにより企業がその学生のどこを魅力に感じたのかが一目でわかる。その企業がどのような人材を欲しているかだけでなく、自分の持ち味に気づき、その企業でどのように生かすことができるのか考えるきっかけにできる。
自分を知るためにリクナビが用意している機能は「リクナビ診断」である。この診断では自分に向いている仕事などが分析できる。また、「リクナビ2018」では、サイト上に自己分析の手法などが掲載されているので、自己分析ができているか不安な人は参照してみると良いだろう。
「世の中に名前の知れている企業は全体のごくわずかです。それらにとらわれず、好奇心を強く持っていろんな企業をフラットな目線で見てください。それは、自分の可能性を狭めないことにつながります」。就活市場から日本を元気にしたいと語る宮村さん。「自分の持ち味をいかし、いかされる企業・仕事を見つけてほしい。そのために、ぜひナビサイトを有効活用してほしいです」と話してくれた。
※取材は当サイトのオープン前に実施。記事中の機能は「リクナビ2018」のものです。