就活のヒントを聞くべく、就職情報サイト最大手の「マイナビ」の編集長、吉本隆男さんに話を聞いた。
 
基本的な19卒の就職活動の流れは以下の通りだ。今年の6月からは就活の準備期間。大手3社が今月1日に就活準備サイトとして、インターンシップ情報サイトをオープンする。来年3月から採用広報がスタートすると、とりわけ日系企業は採用活動を非常に限られた期間で行うことになる。本格就活のスタートとなる翌年3月になってから焦ることの無いように、自己分析、業界研究を行っておく必要がある。今やっておくべきことは、就活の全体像をつかむことと、業界横断的に視野を広く持って企業研究することだそうだ。そうすることで、これからの学生生活にどのように取り組んでいくかもわかる。
 
自己分析の手法はいくつかあるが、ライフラインチャートを書いたり、今興味のあるキーワードを列挙してマインドマップを作成したりする等、様々な方法がある。「マイナビ」のサイト上で行える分析ツールとして特徴的なのは、「お願い!他己分析」だ。LINEを用いて友達に自分の性格分析を依頼するというマイナビの人気コンテンツである。
 
「業界分析にはいろいろなツールを使ってください。行きたいと思っている業界を軸に様々な業界を見て、自分がやりたいことを明確化して欲しいです」。エンドユーザーが手にする製品にどのような業界が関わっているのかがすぐに分かるコンテンツも「マイナビ」上にはあるという。また「マイナビ」には現時点で2‌1‌0‌0‌0社ほどの企業が掲載されているというが、実際にエントリーするのは平均50社ほど。業界の上位企業ばかりではなく、視野を広げてみることが大事なのだという。
 
「マイナビ」のサイト利用率は非常に高く、インターンシップなどの情報も高い質と豊富な量で紹介しているところが強みだそうだ。他にも、「マイナビTV」というWEBセミナーも実施している。時間の少ない就活生にとっては重宝するだろう。過去のセミナーを閲覧することができる上に、リアルタイム参加の場合、チャットを用いて直接質問することもできる。
 
「就活の解禁から内定を出すまでの3、4、5月の3カ月間で優秀な人材を確保しきるのは企業にとっても厳しい日程です」。そのため企業側も1dayインターンや長期のサマーインターンを通じて学生へのアプローチをとってくる。今後さまざまなインターンシップが実施されることが見込まれるが、それらを通して、自分が本当に行きたいのはどんな企業なのかを明確にしておきたい。