前期リーグ戦7節を終え、慶大ソッカー部は正念場を迎えている。5月に入ってから5試合でわずか1勝。現在勝ち点7で12チーム中11位と降格圏に沈んでいる。
 
第3節駒大戦は1-2で前節から2連敗となった。試合は開始早々に先制を許すも、その後は攻撃の形を作り、慶大らしいサッカーを展開した。後半は一進一退の攻防が続く。すると72分にFW渡辺夏(総4)の今季初得点で同点に追いつく。この勢いで追加点を狙う慶大だが、終盤運動量が低下した隙をつかれ、87分に決勝点を浴び、試合は終了した。
 
第4節は専大と対戦、2-1で勝利した。前半、慶大は果敢に攻め、33分にMF杉本(法1)のシュートのこぼれ球をMF片岡(総4)が拾い、最後はFW渡辺夏のシュートで先制する。しかし後半51分に同点に追いつかれる。専大優位の展開に苦しむが、GK上田(総2)のスーパーセーブがチームを救う。75分、CKにDF鴻巣(総3)が頭で合わせ、貴重な勝ち越し点を奪う。これを守り切り勝利を収めた。
 
第5節は昨年日本一に輝いた強敵筑波大と対戦。前線からプレッシャーをかける相手に、慶大は細かいパスをつないで対応する。両校無得点のまま後半に入り、白熱したせめぎあいが繰り広げられる。終了間際にMF小谷(環3)が相手GKと一対一となるが、ゴールとはならず。得点こそ奪えなかったが、無失点で抑え、今後に自信が持てる内容だった。
 
自信を勝ちに繋げたいところであったが、第6節の日体大戦は0‐2で完封負けとなった。前半は攻撃陣が果敢にゴールを狙うが、次第にパスが繋がらなくなり、日体大に攻撃のチャンスを与えてしまう。73分、CKから先制を許すと81分にも追加点を献上し、万事休す。この試合結果を受けて、須田監督は厳しい表情で試合を振り返った。
 
第7節は、1‐3で東洋大に敗れた。序盤、果敢に攻め込むも、相手の守備に阻まれ得点とはならず。あと一歩決めきれない。すると後半開始直後の48分、東洋大に先制を許すと、直後に更に1点を加えられ、試合の主導権を握られた。56分には相手にPKを与えて3失点目を喫する。慶大は78分にFW近藤(総4)がPKを決めるも、反撃はここまで。攻守に精彩を欠き惨敗した。
 
6・7節の敗戦は、チーム状況の危機を物語る。6月に控える上位陣との対戦で立て直せるか、慶大の真価が問われる。
(杉浦満ちる)