慶大医学部開設100年記念シンポジウム「慶應医学―次の100年に向けて」が先月13日、ホテルニューオータニで開催された。清家篤塾長(当時)や岡野栄之医学部長をはじめ、塾内外の関係者ら約1000人が参加した。
第1部では慶大医学部の教授4名ががんの低侵襲治療をはじめ、自身の研究テーマに基づいた発表を行った。続く
第2部では慶應医学賞受賞者2名と、2012年にノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥博士による発表が行われた。山中博士は自身の研究テーマであるiPS細胞への取り組みだけではなく、父親についても語った。実父が肝炎になったことが医学研究を始めたきっかけだったという。結局、山中博士が医者になってまもなく実父は亡くなったそうだが、「昔は治らなかった病気が今では治る」と医学の急速な進歩について言及した。
最後に、河上裕医学研究科委員長が「私たち慶應医学部は開設100年の実績を活かし、さらに頑張っていきたい」と述べ、シンポジウムは幕を閉じた。