慶應義塾体育会創立125年記念式典が先月23日、日吉キャンパス日吉記念館で催された。現役部員と体育会OB・OGらが合わせて1300名以上集まり、松野博一文部科学大臣、鎌田薫早大総長なども列席した。
はじめに塾歌を斉唱した後、慶應義塾体育会会長でもある清家篤塾長が式辞を述べた。体育会の活動は考える力を養い、他の塾生を触発し、社会に貢献するものであるとし、体育会は部員と部員以外の塾生、広く社会、そして慶應義塾自体に価値を与えると語った。
続く祝辞で松野文科大臣は、福澤諭吉が早くから体育の重要性に気づき西洋流の体育活動を施したことを挙げ、東京五輪を見据えて日本版NCAA(全米大学体育協会)の創設を目指す立場から慶大体育会の意義は大きいと語った。
鎌田総長は、ベルリン五輪棒高跳びでの慶大・早大出身の選手が同じ日本人で争うことはできないとして、銀メダルと銅メダルを半分に分けそれを合わせて友情のメダルを作った話を取り上げ、早慶戦の伝統と重要性を強調した。
最後に、リオパラリンピックの陸上競技で入賞した総合政策学部出身の高桑早生選手が記念講演を行い、競走部時代の体験を踏まえ、慶應のマークを誇りに活動してほしいとエールを送った。