オール早慶明戦

秩父宮ラグビー場でオール早慶明三大学ラグビーが先月16日、強開催された。本試合は東日本大震災復興支援のチャリティーマッチとして、現役生に加えOBも参加し、勝負を競った。
 
初戦の対早大戦。開始6分、先制点を決めたのは堀越(総4)。直後に早大にトライを返されるが、13分にWTB関東(釜石シーウェイブスRFC)がトライを、CTB堀越が厳しい角度からのキックを決め早大を引き離す。試合後半はディフェンスに徹した慶大。試合終了直前に早大にトライを許したものの、前半の点差に助けられ14-‌10で勝利を収めた。
 
続く対明大戦。先制点を挙げたのは慶大。明大のミスを逃さなかったFL阿井(東京ガス)がトライを決める。12分には明大にトライを決められるが、15分、FB和田(キヤノンイーグルス)がすばやいサポートとステップでトライを決め、逆転。しかし27分、慶大は明大のスクラムに押し込まれ、トライを許す。ゴールキックが決まらず、明大との体格差にも苦しんだ慶大は10-14で敗北となった。

関東大学春季大会

先月23日には、関東大学春季大会の開幕戦が行われた。昨季の大学対抗戦で4位に終わった慶大は今季Bグループでの対戦となった。初戦、青学大を53-5で破り、白星発進となった。
 
前半3分、堀越が先制点を決め、勢いに乗る。11分にはSO古田(医3)からのキックパスを受け取ったWTB宮本(経3)がトライ。さらに18分にはFL川合(総2)がトライを決め、17-0で青学大を引き離す。32分にはNO8松村(商4)がトライを決め、点差を大きく広げる。前半35分に青学大に1トライを許すも24-5で試合を折り返した。
 
後半2分ゴールライン際で粘った慶大はSO古田(医3)からのパスを受け取ったFB高木(商2)がトライを決めた。10分にFL川合、13分には相手のパスミスを奪い、SO古田からのパスをつないだCTB柏木(経4)がトライを決める。さらに22分LO永末(法4)が得点を挙げ、青学大との点差が大きく開く。
 
この日最も観客を沸かせたのは、すでに2トライを決め絶好調のFL川合だ。後半31分、自陣の10‌メートルライン付近でボールを受けっとった川合は相手のタックルを時には飛び越えながら次々とかわし、ゴールラインまで独走した。途中青学大のオフェンスに苦しむ場面もあったが、持ち前のスクラムや巧みなパスワークをはじめとしたチームワークで青学大を圧倒した慶大。点差を守り切り、初戦を勝利で飾った。
(高井日菜子)