六大学野球リーグ6季ぶりの優勝を目指す慶大野球部。前年度春季リーグは立大、明大、早大から勝ち点を奪えず4位に沈んだ。秋季リーグは早大から5季ぶりに勝ち点を奪うも明大に2連敗を喫し、2位で終えた。春秋ともに明大に優勝を許し、早慶戦の前に慶大の優勝が消えてしまう悔しい結果に終わった。
 
今季は昨年のエースでであった加藤拓也(現広島東洋カープ)が抜け、投手力を不安視する声もある。しかし野手を見れば昨年度から活躍している選手は多い。二遊間コンビを組む、倉田(法4)、照屋(環4)や打線の中軸を担う長距離砲の岩見(総4)などの最上級生。その他にも、慶大初の春季リーグ1年生でのベストナインに輝いた柳町(商2)とU18高校日本代表に選ばれた経験を持つ郡司(環2)の2年生コンビなどタレントはそろっている。
 
今季はリーグ戦初登板となる投手が多い。観客で溢れかえる神宮球場で投げるプレッシャーは計り知れない。そんな経験が少ない若い投手陣をいかに経験豊富な野手が守備で支え、打線で援護できるかが今季のカギとなるであろう。そんな投手陣をリードする捕手の郡司にも注目である。
 
たしかに投手中心に守り切る戦いも必要である。しかし、それ以上に野手が投手陣を引っ張る活躍が求められる。投手陣の奮起と打撃力がうまくかみ合えば優勝も夢ではない。
(世古宗大士)

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【選手インタビュー】
主将・内野手 照屋 塁
捕手     郡司 裕也
投手     大西 健斗