彼女は女神だった。
取材当日、電車が遅れ、待ち合わせ時間より遅くに外苑前駅に到着した。初対面であり、見つけられないのではと思ったが、一人周りと違う空気をまとい待ち合わせ場所にいる女性を見つけた。経済学部3年石田摩希さんだ。
大人の雰囲気を持ち、笑うとえくぼが可愛い。話している最中に見せるふとした仕草にドキッとする。写真撮影に入ると、「これで大丈夫ですか」と照れと不安が入り混じった表情で何度も確認する。取材が終わるとすっかり彼女のファンの1人になっていた。
ダンスサークルに所属し、アメリカ、オーストラリアで小学生から中学2年生まで過ごした。日本に戻ってきて苦労したことは日本語を使った勉強だそうだ。日本と海外の文化の違いも大変だったと話す。海外ではゆったりとした生活であったが、日本ではバスや電車など時間に追われるせかせかとした生活に変わったとか。
現在、帰国子女である語学力を活かして英会話講師をしている。子どもから大人まで幅広く教えており、「子供は好きですし、大人の方はその人たちの話を聞くのも楽しいです」と微笑みながら話してくれた。どのように教えたら相手に伝わるか、創意工夫を積み重ねるのも楽しいそうだ。またサークルでは友人たちとワックと呼ばれるジャンルのダンスを踊っている。友人たちと息がぴったりと合い、一体感が生まれる瞬間がダンスの醍醐味だそうだ。石田さんが人との繋がり、一体感を大切にしていることが伝わってくる。将来やりたいことは決まってないが、語学力を活かして人と繋がりがもてる職業に就きたいそうだ。「人との出会いが楽しい」と話す彼女らしい。
「慶早戦、好きです。特に應援指導部の応援が」。慶早戦の魅力について尋ねると、愛らしいえくぼをつくりながら答えてくれた。慶早戦の応援といえば、神宮球場全体が互いの学校の勝利のために、最高に盛り上がって応援する。友人はもちろん、初めて会った人たちとも一緒に肩を組んで若き血を歌う。加えて、慶應だけでなく早稲田の応援も神宮球場を盛り上げる。この一体感こそ石田さんが慶早戦の虜になる理由だろう。
好きな男性のタイプは、「心の広い、全部受け止めてくれる人です」とのこと。石田さんと一緒に応援したい男性諸君、器を大きくするのは大変だろう。だがあきらめてはならない。バットは振らなければ当たらない。
今年の慶早戦も熱戦が期待される。どちらが勝つのか、予想はできない。しかし断言しよう、慶應が勝つと。塾生には勝利の女神がついているのだから。
(とちぎのうぃずびー)
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