第22回東京都サッカートーナメント(天皇杯予選)学生系の部の決勝が先月26日に行われた。降りしきる雨の中行われたこの試合で、慶大は昨年のリーグ覇者明大を相手に惜しくも2-0で敗戦した。
前半の序盤から中盤にかけては、慶大が主導権を握っていた。5分にMF近藤(総3)がゴールポストに直撃するボレーシュートを放つと、慶大は攻撃のリズムを掴む。9分には細かいパスから、FW池田(総3)、FW渡辺夏(総3)、近藤の連携で絶好のチャンスを迎えたが、惜しくもオフサイドの判定となる。この後も相手ボールを前線から奪いに行く積極的な守備で、流れを渡さないプレーが目立つ。31分には、渡辺夏がフリーでゴール前に抜け出すが、これも判定はオフサイド。良い流れではあるものの、なかなか決めきることができない。そんな中、37分に明大にゴール手前まで攻められたところでファウルを与え、PKで先制されてしまう。このまま前半は1-0で折り返す。
後半、何としても追いつきたい慶大だったが、先制で勢いがついた明大にペースを握られる。嫌な流れを断ち切れないまま、78分と82分には2人も退場者が出てしまい、更に苦しい展開を強いられる。数的不利に陥った慶大に対して、アディショナルタイムに明大がダメ押しの2点目。慶大の反撃むなしく、試合は終了した。
前半こそ有利に試合が動いていただけに、失点から崩れてしまったのは非常に痛い。しかしこの敗戦はリーグ戦に向けて糧になるはずだ。開幕戦は16日、法大に挑む。
(杉浦満ちる)