平成29年度ボクシング国体代表神奈川県予選会が先月11、12日の2日間に渡って、神奈川大学体育館のリングで行われた。
第1日目第4競技では、ウェルター級の北岡(経1)が防大・和田と対戦した。サウスポー同士の対戦は序盤から緊迫した試合を見せた。第1Rでは、お互いジャブを的確に当て相手の様子を伺う。第1R終盤、和田のアッパーが顔面を捉えヒヤリとする場面がありながらも、左フックを返し互角の戦いで第1Rを終える。第2R序盤でクリンチが解けた後、一瞬の隙を狙われ打ち込まれる場面も目立った。しかし終盤の残り30秒から北岡が仕掛け、壮絶な打ち合いとなった。第3R、北岡が左ボディで流れを掴む。中盤から北岡のボディ攻撃を警戒したのか、相手のガードが下がり始める。そこに北岡が左ストレートを放ちスタンディングダウンを奪う。激しい打ち合いを制し、手数で相手選手を上回り3-0でポイント勝ちした。
1日目勝利を収めたウェルター級北岡は2日目の第5競技で法大・河津と対戦し、第1Rは相手の勢いに押されてしまったものの、第2、3Rはワン・ツーのコンビネーションが冴え、逆転勝ちを収め、第72回国体代表神奈川県選考会決勝に駒を進めた。試合後、北岡は「4月29日の決勝で勝って予選突破を狙います」と力強いコメントを残した。
予選会2日目、ライト級の矢野(理2)は日体大・堀尾と対戦し、一つのラウンドでダウンを3つ取られてしまい第1R、RSC負けを喫す。第6競技のウェルター級の森(経2)も神奈川大・畑に手数で一歩及ばず、1-2でポイント負けを喫した。
第7競技ではミドル級の林(経2)が専修大の田島と対戦し、長いリーチをいかし的確にパンチを当てる。接戦を制し、3-0のポイント勝ちで元高校ランカーから大金星を上げた。勝利を収めた林は、「高校からやっている選手に勝つことができ、自信になった。5月からのリーグ戦に繋げたい」と次のリーグ戦を見据えた。
(香西朋貴)