これから始まる新生活。今までの環境が一変し、新しく揃えなくてはならない物が次々と出てくるだろう。中でもパソコンを購入する人は少なくない。
「パソコンといえばWindows」「周りもそうだからなんとなくWindows」と、購入の際にWindows対応のパソコンを選ぶ人が多い。しかし、ネットやメール、ワードだけに使用範囲を留めがちなのが現状。それではもったいない。
勉強だけではなく、趣味に遊びに大活躍する、大学生とっておきのパソコンを御存知だろうか。それは、今や日本で販売されるオーディオプレーヤーの半分以上を占めているiPodで有名な、アップル社の製品、Macだ。 Macは、ハイレベルなパソコン知識や操作能力を必要とするイメージがあった。しかし近年、その高い機能性とシンプルな操作方法から、表現方法を高めるため、授業で導入している学校が増えているという。義塾でも、SFCでMacが導入されている。WindowsとのOSにも対応しているので、作業
に支障を来さない。
Macシリーズでも、大学生にぴったりなのはMac Bookという、手軽に持ち運べるノート型。特長は継ぎ目のないデザインと、ディスプレイのきれいさに加え、i Podにも使われているマルチタッチドラッグパッド。これによって、クリックやスクロールを、マウスなしでスムーズに行える。何よりも、購入時に学割が効くのが嬉しい。
Macにはソフトウェアを新しく購入せずとも、様々な機能が初めから搭載されている。
皆さんはデジカメで撮影した写真や動画を、そのまま単純に保存していないだろうか。そこで活躍するのがi Lifeだ。
iPhotoでは、イベントごと、あるいは人ごと保存することが可能である。そして赤目や逆光などの修正も容易に行える。また、スライドショーやカレンダー、フォトブック形式に編集することもできる。
動画編集に役立つのはi Movie。初心者でも、プロクリエイターさながらの編集が行える。音声とかぶせたり、スピードを変えたり、様々な効果も取り入れられる。
「簡単な操作で思い出作りができる」と話すのは、慶應最大のダンスサークルJADEに所属している利光健一さん(政4)。大学2年時からMacを使用し、アップル社でのインターンシップ、キャンパス・レップに参加している。「ステージの様子を編集したビデオは、周りに好評です」
別売りのiWorkをインストールすると、学習面で活躍。レポートやプレゼンテーション作成の際にテーマに合わせたテンプレートを選択することで、見栄えのいいものが作成できる。
また、文章のみならず、写真やグラフの挿入、画面切り替えの効果なども充実しており、オリジナリティも加えることが可能だ。
利光さんはノート代りにMacを使用している。「授業中にささっとまとめられて、テスト前に見返した時には整理されていて楽」と話す。もちろん学生の本業でもMacは欠かせない。
従来のパソコンでは画像や動画の編集など、やりたいことまでのステップが大きかった。しかし、そのステップが驚くほど少なくて済むのがこのMac。Windowsを左脳とするならば、Macは右脳といったところだろうか。学習に、サークルにと、充実のMacライフを語ってくれた利光さん。「一回使うと楽しくて仕方がない。ほかのOSには戻れません」
新入生に限らず、「春、何か新しいことを始めたい」と考えている上級生にも、Macでパソコンを使う楽しさと可能性の広がりを感じて欲しい。
アップル社では、銀座や渋谷の直営店でも学生を対象としたイベントを行っている。会場に足を運んで、実際にMacに触れてみてはいかがだろうか。 (入澤綾子)