慶應義塾の創立者、福澤諭吉の生誕を祝う「第182回福澤先生誕生記念会」が先月10日、三田キャンパス西校舎ホールで開催された。この会は毎年福澤の誕生日である1月10日に行われており、今年も多くの塾員、塾生、保護者などが参加した。

はじめに幼稚舎生やワグネルソサィエティーによる合唱が披露され、続く年頭挨拶では、清家篤塾長が登壇した。清家塾長は、物事を相対的に捉え、よりよい選択を取るために実学を磨き、公智を発揮することが重要であると述べた。

記念講演では、看護医療学部の山内慶太教授が「福澤先生とスポーツ―体育会125年に際して―」と題した講演を行った。山内氏は福澤が早くから体育を教育に取り入れたことを紹介した。そして体育会も福澤の影響を受けており、文武両道を重んじる心やフェアプレーの精神をはじめとした徳育、独立した個人として互いに尊重しあう関係性が色濃く継承されていると述べた。

会の最後には、参加者が一体となって塾歌を斉唱し、閉会した。