男子第64回・女子第13回早慶ハンドボール定期戦が先月3日に早大東伏見スポーツホールにて行われた。4年生最後の公式戦となったこの早慶戦で、格上の相手に果敢に挑んだ慶大だったが、男女ともに敗戦した。

女子戦では、1部に所属する早大の徹底したマークに序盤から苦しんだ。早大はオフェンスでも速いボール回しからサイドを崩し、フェイントを織り交ぜたパワーのある攻撃で圧倒。慶大はポストプレーがうまく行かず速攻されるなど失点を重ねた。

大差をつけられたものの、選手は最後まで諦めていなかった。後半、昆野(理3)が7mスローで3点目を取ると、徳原(経4)、木下(理4)の4年生2人が得点を挙げた。その後も2点を追加したが試合は7-32で終了し、格の違いを見せつけられた。

男子戦では、1部の早大を撃破するべく、前半はボールを取るたびにGKが下がり7人攻撃を仕掛けた。プロでも難しいこの作戦だが、序盤は柿澤(商4)の7mスローから少しずつ得点を重ねていく。しかし、交代が間に合わず空いたゴールに次々とゴールを決められ、16分には通常攻撃に戻す。GK升澤(環2)の好セーブも見られた慶大だったが、序盤の失点が響き7-14で前半を折り返した。

後半は相手の鋭いカットインやエアプレーによる失点はあったものの、大村(文2)、石井(環2)、熊谷(経2)らが躍動し早大に食らいつく。試合は一進一退の展開になったが、大きくついた点差を縮めることはできなかった。後半に健闘したものの、17-26で試合は終了。31年ぶりの勝利とはならなかった。
(八木理志)