来季の1部校を決める入れ替え戦が先月7日から行われ、1部10位の慶大は2部全勝で1位の大東文化大と対戦した。この戦いでは2戦先取した方が勝利となる。
大事な初戦は53-80と大差で落とした。慶大のシーズン中に見られた前半の勢いはなりを潜め、大東文化大が長身センターを中心に試合を優位に展開。慶大は長らく戦列を離れていたエースの高橋(政3)がスターターで復帰したが、なかなかパスを通させてもらえない。ラフさも目立ち、第3Qにはサワ(環3)のファールで相手応援団がヒートアップするなど会場は騒然。ムードも実力も相手が上回り、逆転の兆しもなく終えた。
後がない慶大は起死回生を狙い第2戦に臨んだが、後藤(環4)を欠いた試合はさらにワンサイドゲームに。前半こそサブメンバーの活躍で21点差に収めたものの、得点源の高橋がファールを重ねるなどスタメンが躍動できず。大東文化大は、慶大サイドが沈黙するほどの勢いで3Pを次々と決めついにダブルスコアに。最終Qで主将の西戸(総4)が意地の3Pを決めるも52-104で完敗。この結果、慶大の2部降格が決定した。
今季最後を飾るのは、全国32大学が集結し戦う全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)だ。負けると即終了のトーナメント形式で、慶大はベスト16という結果に終わった。
初戦の相手は関西1部5位の大阪学院大。序盤、慶大は安定したプレーをみせ、西戸の3Pも決まり8点リードで第1Qを終えた。しかし第2Qは相手の反撃を受け18失点、一気に3点差まで詰められる。負けられない慶大は後半、高橋を皮切りに続々とシュートを決め、試合は完全に慶大ペースへ。第4Qでは片桐(経1)や山崎(総1)など下級生が活躍。終盤にはスタメンが一気に点差を引き離し観客を魅せ、チームを牽引してきた4年生の総活躍もあり80-55と大勝した。
続く2回戦はリーグ戦で2敗した白鷗大との一戦。後藤が3Pを2本決め良いスタートを切ると、体格差のある相手に対し流れを譲らず10点リードで第1Q終了。第2Qでは一転、白鷗大に押され一時逆転されるが、後半に再び勢いを取り戻した慶大は猛攻を見せ、10点のリードを得て最終Qへ。序盤は互いに譲らず点差を守っていたが、連続3Pから白鷗大ペースになり残り2分弱で遂に逆転される。サワ、西戸が意地の3Pを沈めるが追いつけず、70-77で敗戦した。
惜しくもインカレ2回戦敗退という結果に終わったが、リーグ戦からは着実に修正をみせている慶大。来季2部でどのような戦いを繰り広げるのか注目だ。
(青砥舞・竹内未月)