1月15日、三田キャンパス北館ホールで、来日したブライアン・カウワン アイルランド首相による講演が開催された。同講演は、慶應義塾と駐日アイルランド大使館の共催によるもの。
講演のテーマは「アイルランド、欧州、そして日本─拡大する世界のパートナー」。
カウワン首相は、日本とアイルランドの関係を、「明治時代にまで遡る長いものだ。中でも当時来日したグレイ牧師は、慶應義塾で教鞭をとり、日本で初めてホッケーを伝えた」と説明。慶應義塾とダブリン大学が今でも交流があること、アイルランド出身で「U2」のボーカリスト、ボノ氏が、昨年慶應義塾大学名誉博士称号を授与されたことに触れ、義塾とアイルアンドの友好関係を話した。
環境問題、経済問題、紛争問題など、現在の国際社会が直面している問題については、「ひどい状態を改善するために、ますますの相互協力が必要とされている。価値観の共有によって、距離が離れていようとも団結することは可能だ」と述べ、終始に渡り「グローバルなチャレンジ」の必要性について訴えた。
会場には、学生、一般来場者、アイルライド関係者、報道関係者など多くの聴衆が訪れ、質疑応答でも活発な意見交換が見られた。