慶應漫画クラブは、およそ4、50年の歴史を持つ伝統ある団体だ。塾生会館にある部室に部員が集まって、各々が自由に漫画やイラストを描き、その他にも、ビデオ鑑賞や食事会など、部員同士の交流を深めることが第一の目的となっている。春と秋に部誌を発行し、三田祭だけでなくコミックマーケットにおいても売られているそうだ。
似顔絵の練習もしており、毎年三田祭においては「似顔絵イラスト」を開催している。第一校舎の3階ロビーで行われていて、テーブルを並べて座っている何人かの部員が、主に色鉛筆を使ってゲストの似顔絵を仕上げていく。なかなかの人気で、学生だけでなくお年寄り夫婦などの姿も見られた。
部員の一人によると、この似顔絵の企画の歴史も長く、お客に喜んでもらえるだけでなく、部員で思い出を作りたいということで、この企画を選んでいるという。中でも、特に似顔絵は留学生や外国の方に喜んでもらえるのだといい、今後も似顔絵の企画は続けていく予定だとその部員は語った。有名人のイラストなどで活躍しているアーティストがいるということはテレビなどで見たことがあるかもしれないが、普段は中々自分自身の似顔絵を描いてもらえる機会はないだろう。試しに行ってみるのもいいかもしれない。
(根本大輝)