先月16日、早大東伏見グラウンドで東京六大学準硬式野球秋季リーグ優勝決定戦となる早大2回戦が行われた。慶大準硬式野球部は1-0で早大を下し、15季ぶり、そして勝ち点5の完全優勝でリーグ戦を終えた。
前日行われた1回戦では延長戦にもつれ込んだ末に慶大がサヨナラホームランで勝利。2回戦も互いに無得点で9回を迎える接戦となり、最終回、慶大は市野澤(商1)と猪砂(政4)の連続安打でチャンスをつかんだ。
完全優勝の鍵となったのは、強打の早大を3安打に押さえ完封した竹原(理3)の好投、そして今シーズン首位打者に輝いた市野澤を主軸に置いた打線が機能したことである。
さらに遊撃手の猪砂がファインプレーを連発、主将としてもチームを鼓舞し優勝に導いた。投手も務める猪砂は今季、最優秀選手賞と最優秀防御率賞としても表彰されている。悲願の優勝を受け「最後のシーズンで優勝できて嬉しいです。慶應準硬式に関わる人達が一丸となって戦えたことが、優勝という最高の結果に繋がったと思います。後輩達には、さらに上を目指して頑張ってもらいたいです」と喜んだ。
準硬式野球とは、外側は軟式球と同じ天然ゴム、中身は硬式球と同じ素材が使われているボールを使用した野球を指す。全国の大学でおよそ350の部が活動している。
(平沼絵美)