先月30日、慶大日吉キャンパス自動車部練習場で2‌0‌1‌6年度五大学対抗フィギュア定期戦が行われ、慶大自動車部が団体の部で優勝した。

フィギュアとは自動車の運転技術の正確さや速さを競う競技で、得点は減点方式により算出される。地面に設定されたコースに張られたひもにタイヤが接触する「接」、コースから外れる「脱」、障害物となる缶に触れる「缶」、同乗している審判による同乗減点などが採点の基準となる。80年以上前に慶大が先陣を切って始めた競技であり、車の運転になじみがなかった一般人に技術を教えることが当初の目的であった。

主将の針山朋泰さん(総4)は試合の結果について「実力通りにはなったが、詰めの甘いところが出てしまった。このままでは全日本での優勝は厳しいので、もっと上を目指さねばならないと痛感した」と話す。全日本大会に向け、「この競技で運転し続けるには体力が必要。最高のパフォーマンスを発揮するために残りの3週間でコンディションを調整していきたい。コースは事前に発表されるので他の大学も勉強してくる。慶大としては無駄のない走りの追求ということをベースに訓練していく」と意気込みを語った。

自動車競技の魅力について針山さんは「大学から始めても全日本の舞台に立てること。努力すれば必ず叶うということがわかりやすい」と語る。今月20日には、三連覇がかかった全日本学生自動車運転競技選手権大会が控えている。自動車部の更なる活躍に期待したい。
(竹内未月)