慶應義塾長は公認学生団体の広告学研究会に対し今月4日付で解散を命じた。これに伴い、同団体が主催する2016年ミス慶應コンテストは中止される。
告示によると、広告学研究会が催した9月初めの懇親会で、未成年飲酒やゲームの勝敗により酒をあおるなどの危険な行為が、慶應義塾の定める「学生の団体、集会および掲示等に関する規定」の第1条にもとると判断され今回の処分につながった。事実認定にあたっては慶應義塾が当事者への面談、聞き込みを行ったことがわかっている。また、ミス慶應コンテストに関係する同団体とその取引先との契約について慶大学生部担当者は、「当事者間のものであり、学校側に法的責任は存在しない」との認識を示した。
広告学研究会はミス慶應コンテスト公式サイトで「ご協力ご支援いただいた関係者の皆様、日頃から応援いただいたファンの皆様、そして現在活動しているファイナリストの6名に多大なるご迷惑おかけしてしまい、お詫び申し上げます。誠に申しわけございません」と謝罪文を掲載している。
なお、広告学研究会は2009年にも男女会員10名が日吉駅とその近辺を全裸で走り回ったことによる公然わいせつ罪で神奈川県警に書類送検され、無期限活動停止処分を命じられている。その際も翌年のミス慶應コンテストは開催が見送られた。