続いて高飛込が行われ、慶大から中村、岸本、坂田の3人、慶應義塾高校から2人が出場した。高飛込では技の種類や難易率に加えて高さが選べ、5m・7.5m・10mがある。それ以外は飛板飛込と同様に採点が行われた。

高飛込では、中村がすべて10mを飛び5回通じて高得点をマークした。特に第4飛込では見事な着水を決めて審判から7~8点台の好評価を受け、62.10とこの日最高の点数を出した。坂田はそれぞれの高さから飛び、高い難易度の技を繰り出したが得点は中村には及ばなかった。岸本は5mの高さから飛び込み、第5飛込において逆立ちしてから行う倒立飛込も見せた。結果は1位が中村で合計得点252.75、2位が坂田で合計得点169.55、3位が岸本で合計得点142.25となった。

高飛込で強さを見せた中村
高飛込で強さを見せた中村

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最後に、競泳の後半が行われた。200m個人メドレーでは、男女とも後半の平泳ぎで差を離されていったが積極的な泳ぎを見せた。200m自由形男子では村川が前半から上位に食らいつき2位と約0.8秒差の3位で終え、自己ベストを記録した。100m背泳ぎでは女子で小松あい(政1)、男子で夏目が自己ベストを出したものの、双方とも早大には及ばなかった。100mバタフライでは、女子は小島(環1)が3位となったが差を離した1位の早大選手が大会新記録を出した。一方男子では塩川(経3)が前半を飛ばして1位で折り返し、そのまま逃げ切って2位と0.25秒差でフィニッシュした。

100mバタフライで逃げ切った塩川
100mバタフライで逃げ切った塩川

100m平泳ぎでは女子の髙﨑(環2)が序盤から他を圧倒し、結果5.46秒差で1位となった。
男子は八子(商3)が2位となったが、1位の早大選手が他選手を大きく引き離していた。50m自由形では、男女とも出だしこそ横一線であったが、前半から徐々に離されていき早大には及ばなかった。

圧倒的強さを見せた髙﨑
圧倒的強さを見せた髙﨑

迎えた最終種目の800m自由形リレー、女子は福島、小松えり、小島、小松あいが出場した。初めは第1泳者の福島が早大に差を大きくつけ200m終了時に5.36秒離したが、第2、3泳者とリレーをつなぐにつれ早大が猛追、500mに達するまでに抜かされた。しかし慶大は第4泳者まで懸命に泳ぎ切り、記録8:36.79と奮闘した。

男子は村川、田中(環1)、小城(商2)、平田(経1)が出場。女子同様に、第1泳者の村川が200m時点で3.38秒と大きく差をつけるが、ここから早大の追い上げがスタート。第2泳者の田中はラスト50mで差を大きく縮められ、第3泳者の小城の泳ぐ間に早大に抜かされてしまう。第4泳者の平田が完泳する最後まで粘った慶大だが、3.97秒差のタイム7:40.39で早大に勝利とはならなかった。この結果、得点は早慶の順に男子54-18、女子34-13となった。

早大を引き離した第1泳者の村川
早大を引き離した第1泳者の村川

(八木理志)