第32回京王電鉄杯が先月9日から17日にかけてエスフォルタアリーナ八王子で開催された。慶大は3勝2敗の3位という成績をおさめて、今大会を終えた。
拓大との初戦は息詰まる接戦に。エースのバンバを中心に攻めてくる拓大に対し、慶大は西戸(総4)の3ポイントなどで得点を重ねて対抗する。6点ビハインドで迎えた後半、相手の精彩を欠くプレーが目立ち始める。そのミスを上手く利用した慶大が流れをつかみ、86―81で勝利をおさめた。
続く明大との第2戦。立ち上がりから相手にシュートを奪われ苦戦する展開となった。チャンスを上手く活かしきれず、得点を重ねられないまま後半戦へ。後半も悪い流れを変えることができずに苦戦を強いられる。途中、高橋(政3)が連続得点を決めるなど反撃の兆しをみせたものの、点差を縮めることができず、61―83で敗北を喫した。
第3戦は専大との一戦。第1Q、相手の高身長センター、アブフィリップを中心としたポストプレイに悩まされる慶大。しかし、続く第2Qでは、アブフィリップに対してダブルチームを徹底するなどして失点を8点に抑えた。ところが、いまひとつ調子をつかめない慶大は、第3Q終了時点で18点と専大に大きく差をつけられる。その後もじりじりと差を広げられていき、71―96で敗北した。
日大との第4戦、序盤から後藤(環4)による3ポイントなどで得点を重ねることに成功する。ディフェンスもチーム一丸となって取り組み、組織的な連係が功を奏して前半を45―30で折り返す。後半に入ると、今まで調子の振るわなかった日大が反撃を開始する。本村を中心として着々と点が重ねられ、一時2点差まで詰め寄られる。しかし、意地を見せた慶大は西戸の3ポイントや後藤の活躍により最終スコアを80―68として勝利を飾った。
最後は法大との3位決定戦、両者は立ち上がりから果敢に3ポイントを狙い続けた。しかし、両者とも点を決めきれない展開が多く、ほぼ同点のまま後半戦へ。第3Q終盤、小川(政2)の3ポイント、サワ(環3)のシュートなどにより流れをつかみ、7点差でこのクォーターを終える。第4Q、両者譲らぬ展開の中、しっかりとしたディフェンスで相手のシュートを阻み、リードを守り切った慶大が68―60で勝利した。
リバウンドやゴール下のシュートなど、細かいプレーでのミスが目立ったが、新体制で3位入賞できたことは大いに今後の活力になることであろう。
(山手涼馬)