第80回早慶アイスホッケー定期戦がダイドードリンコアイスアリーナで行われ、大学生が出場する現役戦は4―7で敗北した。慶大は、昨年リーグ戦を最下位で終えるも入れ替え戦に見事勝利し残留。また、先月行われたインカレでは2回戦で早慶戦が実現した。結果は負けとなったが、その分今回の早慶戦へかける思いは熱い。
第1P、開始3分で右隅へゴールを決められると、慶大の選手2人のファールから、GKを除いて3―5と数的不利に。1人目のペナルティが終わるまでは凌ぐもその後決められ、2点差となる。
しかし7分、主将の江口(環4)のシュートから永田(総1)が決め、さらに相手のファールからパワープレイ(PP、人数が相手より多い状態)のチャンスを得る。この間に阪本(環2)が左端へのロングシュートを決め、同点に追いつく。だがこの後に1点返され、終盤にかけて両者激しい攻防が繰り広げられる。慶大は積極的に攻撃を仕掛けるが、得点まではいかなかった。
第2P直前のPPを継続した状態からスタートしたが、これを活かせず、逆に押される展開に。慶大はディフェンディングゾーンで身を投げ出す守備などをして中盤まで続いたこの時間をどうにか凌ぎ、攻勢に転じる時を待っていた。
すると13分、一度は弾かれたシュートを後ろから鈴木(環4)が落ち着いて決め、再び同点に追いつく。さらに、早大の選手が立て続けに3人ファールし、PPの大チャンスが到来する。しかし、なかなかゴールまでいけず、ミスから速攻を受け逆に失点を許してしまう。残る時間も、江口らFW陣がシュートを試みるも得点に結びつかず、このピリオドを終えた。
迎えた最終Pも、慶大は積極的な攻撃を緩めることはなかった。そして2分、ついにこの攻勢が実を結び、相手選手へのチェックから江口が華麗なシュートを決める。
勢いに乗ってミスを積極的に叩き相手陣に迫ろうとする慶大と、それを守り連携から虎視耽々とゴールを狙う早大の攻防は中盤まで続いた。しかし
9分、数的不利の状況で抑えたと思われたパックが右に入り得点を許す。さらにこの後、自らのファールから押し込まれ失点、その直後にも決められ3点差とされる。終盤にPPのチャンスを得てシュートまで持ち込むなど最後まで粘った慶大だったが、そのまま試合終了。3度追いつくも悲願の勝利には届かなかった。
(八木理志)
■試合結果
●慶大4―7早大
得点者
1P
7分 永田
15分 阪本
2P
13分 鈴木
3P
2分 江口