全日本学生ロードレース・カップ・シリーズ(RCS)第11戦が先月10日に埼玉県行田市古代蓮の里で行われた。今年最初となるレースで、慶大は荒川(政2)がクラス2Bで1位、大藤(経1)がクラス3Aで2位に輝く好成績を残し、幸先のよいスタートを切った。
RCSでは選手のレベルごとに3クラスに分かれて競われる。今回、慶大からは、クラス2に6人、クラス3に8人の選手がエントリーした。
クリテリウムは、短い周回コースを何周もまわって順位を争う競技。今レースでは1周2.7キロのコースをクラス2が7周、クラス3が6周して競われた。
【クラス3A】
中盤まで大きな差が開かず、集団を保ったままレースが展開されたが、終盤になると、集団がばらつき始める。
ここで大藤が先頭付近まで追い上げを見せ、最終コーナーを曲がる。最終直線では後ろから疾走してきた選手に抜かれたものの、前を走る選手の後ろに張り付き、ゴール直前で抜いて2位。同時に、クラス2への昇格も決めた。
【クラス3B】
序盤から、宮本(文1)が集団から抜け出し独走するが、レースが進むにつれ失速。後ろを走る集団に吸収されてしまう。
その後、目立った動きが出ることなく、レースの行方はゴールスプリントへ持ち込まれる。最終直線まで平井(環2)が上位に食らいついたが最後に加速できず、7位で終える結果となった。
【クラス2A】
序盤に1人の選手が抜け出すもすぐに吸収され、集団のままレースが進んだが、終盤になると集団が前後2つに分かれ始める。
前の集団では、畑(文2)を含む8人程の選手が上位を争う展開。畑は前へ出て、順位を上げていきたいところであったが、集団での位置取りが悪く、最終結果は6位となった。
【クラス2B】
序盤は大きな動きがなかったものの、中盤に入ると、4人が集団を抜け出す。このまま上位を争うかと思われたが、荒川が集団から先頭へ追い上げ、上位争いに加わる。
最終直線では先頭集団から荒川と日体大の選手が飛び出し、1位を争う展開に。荒川は相手の消耗を見定め、相手をぎりぎりまで引きつけて走り、ゴール直前で抜き去ってこの大接戦に勝利。クラス1への昇格も決めた。
レース後、荒川は「落車での怪我の悔しさをバネに練習してきた成果だと、喜びを噛み締めています」と語った。
(藤咲智也)
■主なレース結果
・1月10日 第11戦
クラス2B 1位 荒川
クラス3A 2位 大藤
・1月24日 第12戦
クラス3B 2位 宮本