―企業理念

ディスコの主なビジネスフィールドは半導体製造の領域です。当社には、「DISCO VALUES」というディスコのあるべき姿を表した、3‌0‌0近い項目から成る企業理念があります。ただ掲げるだけではなく従業員への浸透活動にも注力している、いわば羅針盤のような存在です。その中には「always the best, always fun」(全てに最善を尽くし、全てを楽しもう)という項目があります。業務をはじめとしたあらゆる局面で「楽しいから」という理由が正当化される、これがディスコなのです。


―社風

仕事や部署の選択において、従業員の意志を尊重する文化・制度があるため、能動的な人が活躍している印象があります。この「意志を尊重する」ことに直結するのが当社独自の「WILL会計」というシステムです。基本的にすべての業務にWILLという仮想通貨を用いた金額が設定されています。WILLを払って業務を他の人に任せることもできれば、WILLに応じて付与されるポイントで備品を買うこともできます。新たな事業の担当者を決めるのも、上司ではなくWILLによる社内オークションです。部署の壁をこえて仕事を担当できるし、企業への貢献度が定量化することで、従業員のモチベーションも上がっています。また、会議室や備品などにも値付けがされているためコスト意識の向上にも繋がっています。


―仕事のやりがい

自分の貢献を認めてもらえたとき、やりがいを感じます。企業理念の一つでもある「売るとはディスコファンを作ることである」という言葉が私を支えていると感じています。


―仕事の大変なところ

最近は部署対抗の「PIM対戦」の準備に苦労しました。PIMとは大まかに言えば現状の仕事をより効率的にする業務改善活動のことで、仕事をするだけでなく「仕事を良くするために時間を割く」ことも会社の成長に繋がる大事な要素である、という考えに基づいています。対戦形式で行う楽しい活動なのですが、勝つために本気で臨むので、準備に時間と工夫が要るという点では大変です。


―就活生へアドバイス

就職先で一生が決まるかもしれないので、後悔しないように全身全霊で取り組んでほしいです。メーカーの中には、最終製品をつくる大きな会社だけでなく、それを作るために必要なものを製造する優良企業もあります。会社の名前やイメージなどにとらわれず、様々な企業に目を向けてほしいと思います。
(聞き手=小林千鶴)