ミス・ユニバース、ミス・インターナショナルと並び世界3大ミスコンテストの一角を担うミス・ワールド。1951年にロンドンで最初の大会が行われて以来、64年にわたって毎年開催されている。ミス・ワールド2015日本代表審査員特別賞を受賞した塾生の加藤亜希子さん、塾員の早川真央さんに、出場のきっかけや信念を聞いた。
 
3大ミス・コンテストのなかで最も長い歴史をもつミス・ワールドは、「目的のある美」をスローガンに掲げ、単に内面・外面の美を追求するだけでなく「美をいかに社会に活かしていくか」を重要視する。「国際貢献」「女性の尊厳・地位向上」の理念のもと、これまで約400億円をアフリカやハイチなどの恵まれない子供たちへ寄付してきた。
 
審査でも、出場者の社会貢献活動を収めたビデオを提出する。容姿だけでなく出場者の社会貢献度も評価されるのが、当コンテストの特徴だ。
 

加藤亜希子さん、 早川真央さん
加藤亜希子さん、
早川真央さん
加藤さん、早川さんともに、出場のきっかけにはそれまで取り組んできたボランティア活動に対する挫折感があったという。

加藤さんは「ボランティア活動に参加しているうち、一個人として問題に取り組んだところで、発信力・影響力に限界があることを知った。周囲は応援こそするが協力はしてくれない。SNSでの発信も効果が薄かった」
 
早川さんは「社会人になってからセブ島でボランティア活動を行ったりもしたが、一人でやっていても埒があかない。何か別のやり方を探す必要があった」と二人とも当時の苦悩を明かす。
 
2人がたどり着いた答えが、ミス・ワールドだった。社会貢献を理念に掲げ、世界中の注目を集める同イベントは、彼女たちの目的にぴったりと合致した。
 
きっかけは何でもいい。ミス・ワールドを通して多くの人にボランティアや社会貢献に協力して欲しい。ミス・ワールドに出場すること、そして美を探求することは、彼女たちにとって目的ではなく、あくまで通過点であり手段だという。その語り口には強い信念が感じられた。
(和田啓佑)