全塾協議会事務局長・次長選挙が告示された。今月7日から11日の5日間、日吉、三田、矢上、SFC、芝共立、信濃町の各キャンパスで投票が行われる。
今回の選挙には、事務局長に髙井康佑さん(法3)、事務局次長に大西敬也さん(経3)が立候補した。自治会費の増額に向けて、「財政管理体制の徹底」「『全塾協議会』の知名度向上」「所属団体の活動支援」の3つを公約として掲げている。
今回は対立候補がいないため信任投票となるが、投票率が10%を超えない場合は再選挙になる。前年度は投票率が9・67%と最低投票率に達しなかったため、今年4月に再選挙が行われている。この再選挙では投票内容の改ざんや投票教唆などの不正疑惑が持ち上がった。監査の結果、不正は確認されなかったが、低投票率の改善に加え投票の公平性の問題にも注目が集まる。
投票率向上のため、はがきの送付やポスター掲示による周知、SNSでの情報発信が例年通り行われている。選挙管理委員会委員長の須賀健太さん(商3)は「全塾協議会自体の認知度が低いと、選挙の重要性を理解できず、低投票率につながる」と話した。
投票の公平性保持については、学籍番号による有権者の管理や開票の完全公開、投票箱の管理の徹底などの策を講じている。同委員会前委員長の近藤さん(法4)は「細則を定め直し、その通りに選挙を動かすことが大切。システム通りに動き、それが塾生に発信されアクセスしやすい仕組みを作れたのは今年からだと感じている」と今年度の選挙に期待を寄せた。
4月に検討されていたウェブ投票については「選挙の透明性や知名度の向上という、今までの問題が解決してから再度取り組みたい」とし、今回の選挙では行わない予定だ。