関東大学サッカー後期リーグ戦が開幕した。台風の影響もあり、迎えた今月13日の桐蔭横浜大戦が慶大にとっての初戦。勝ちきれないことが多かった前期だが、開幕初戦は2点差をひっくり返す大逆転勝利となった。なお、先月J1アルビレックス新潟に特別指定選手として承認された端山(総4)はスタメンから外れた。
前半はなかなかペースをつかめず、慶大のシュート本数も伸び悩む。すると前半終了間際、ついに相手から先制弾を浴びてしまう。さらにわずか2分後にも鮮やかなミドルシュートで立て続けに失点。嫌な流れで前半を終えた。
ここで追いつくだけでなく、勝ち点3を取りにいかなければ優勝は遠ざかるばかり。選手たちもそのことは身に染みて感じていたに違いない。
試合が動いたのは後半。開始直後から積極的な攻めを見せると、53分にMF田中(法2)がゴール。その後62分、MF松木(総1)がコーナーキックにヘディングで合わせて同点に追いつく。
早い時間に追いつけたことは、選手たちを精神的優位に立たせただろう。しばらく拮抗した展開が続いたが終了直前、頼れる主将の久保(総4)が頭でゴールをもぎ取り逆転を果たす。さらにアディショナルタイムに後半途中出場のFW黄(総4)がキーパーとの1対1を制し、追加点。そのまま試合は終了した。2点差を逆転し、劇的な勝利を飾った。
(八木理志)
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慶大・須田監督「厳しい状況から強い気持ちでよくやってくれた。今日のような苦しい状況から逆転するゲームがあるのは良い。だがやはり守備面が課題。(端山に関しては)彼はもう基本的にプロになったのでこっち(大学サッカー)には出ない。(22歳という年齢は)年も年で、選手として重要な時期。基本は向こうでのプレーになる」
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