「機動力」を体現できるか
「機動力」を体現できるか
大学バスケ秋季戦がついに開幕。上位を目指して戦う慶大だが、台風で延期となった13日の白鴎大戦を除いた最初の3試合で開幕2連敗を喫し、苦しい船出となった。

慶大65―82東海大

今季開幕戦は今月5日の東海大との一戦。キャプテン福元(環4)やスタメン起用の西戸(総3)の活躍もあり春の関東大学選手権王者に対し一歩も引かない戦いを見せる。しかし第3Qに入ったところで東海大のディフェンスが力を見せる。慶大は攻守でリバウンドを取れずターンオーバーを連発する苦しい展開に。第4Qにはリザーブを投入されるなど実力差を埋められず、悔しい初戦完敗となった。




慶大71―83筑波大

翌日の第2戦、相手は筑波大だ。試合の序盤こそ拮抗した展開で試合は進むが、相手チームの華麗なパス回しに対応しきれず徐々に筑波大が優勢に。慶大は圧倒的な身長差によりリバウンドを取れず、失点を重ねていく。筑波大の勢いは止まらず、第3Q終了時にはブザービーターも飛び出て会場の盛り上がりは最高頂に。最終Qに入り、大元や鳥羽を中心に積極的な攻撃を仕掛け点差を縮めていくも、力及ばず12点差で試合終了。チームは2連敗となった。

慶大101―99明大

今月12日の明大戦。前2試合を立て続けに落とし何としても勝ちたい慶應は前半、SG大元(環4)を中心に攻めるが、ファールによりフリースローを与える場面も多く見られた。対する明大は正確なフィールドゴールを見せ、計49点とハイスコアで終えた。しかし慶大は後半、第3Qで11点差にまで迫ると、最終Qではディフェンスから粘りを見せ、土壇場で同点に追いつき試合はオーバータイムへ。オーバータイムでは一進一退の攻防が続くなか、オフェンスリバウンドを取ったサワ(環2)の放ったボールがブザービーターとなり試合終了。劇的なリーグ戦初勝利を挙げた。

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3戦目にして粘り勝ちを納めてひとまず最悪のスタートは回避した慶應だが、坂口ヘッドコーチが「Mobility(機動力)のあるチームを目指しているが、現状なかなか上手く行っていない」と語るなどチーム状況は万全とは言いがたい。戦術と連携の完成度を高め、今後調子を上げていけるか注目される。
(辰巳龍)


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