チームを救ったのは頼れる主砲の一発だった。東京六大学野球秋季リーグが今月12日に開幕し、開幕カードとなる立大戦を2勝1敗で勝ち越した。
サヨナラ弾 谷田、連日の大暴れ
3戦ともに1点を争う好ゲームとなり、昨季途中から4番に座る慶大の主砲・谷田(商4)がいずれの試合でもホームランを放つ大当たり。春は逃した開幕カードの勝ち点をたぐり寄せた。
両校合わせて24安打となった今月12日の開幕戦。先制したのは立大だ。4回表一死から立大5番・笠松に左翼席への2点本塁打が飛び出す。5回にも笠松の適時二塁打で3点を追加される。先制された慶大だったが、5人の投手による継投で6回以降点を与えない。打撃でも7回に3点を奪うなど、両者譲らない試合展開となる。9回裏、4番谷田が試合を決める3ラン本塁打を放ち慶大が乱打戦をサヨナラ勝ちで制した。
翌日の第2戦は慶大・亀井(商2)が公式戦初先発。初回を三者凡退に抑えると3回まで無失点と好スタートを切る。後輩投手の好投に応えたい打線も2回には小笠原(環4)、3回には谷田の2試合連続となる3ラン本塁打が飛び出し、一時は4点のリードを奪う。しかし4回にまたもや笠原に3ランを浴び1点差に迫られると、5回には後を受けた小原大(環3)が同点に追いつかれる。その後は慶大も継投で踏ん張るが、4番手の加藤拓(政3)がサヨナラ本塁打を打たれ、前日の借りを返された形になった。
勝ち点をめぐりどちらも負けられない第3戦、慶大は初戦に続きエース三宮(商4)を先発のマウンドに送る。初戦では5失点と思うようなピッチングができなかったがこの日は好調。2回には絶好調の立大・笠原に3試合連続となる2ラン本塁打を打たれるものの7回を被安打2、2失点でまとめる。打線は横尾(総4)が初回に本塁打、3回に適時打と2打点の活躍。同点で迎えた8回には谷田が3戦連発の2ラン。主軸の活躍で試合を決めた。
最後のシーズンとなる4年生が投打で躍動。昨季ベストナインの梅野(環4)も6安打を放っている。2、3年生も持ち味を発揮し、リーグ優勝を卒業祝いにする気概は十分だ。
(安田直人)
立ちふさがるプロの壁
先月19日に慶大野球部と東北楽天ゴールデンイーグルス2軍によるオープン戦が行われ、4―8で慶大が敗北した。
試合は初回に楽天が2点本塁打などで3点を先制する。その後も小刻みに得点を挙げ、4回までに0―5と慶大を引き離す。
一方の慶大は6回に四球とエラーでチャンスをつくると6番山口(環3)の本塁打で3点を返す。続く8回にも1点を追加するも、逆にその裏、楽天に3点を奪われ、勝負を決められてしまう。プロ球団相手に力の差を見せつけられた形となった。
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