各県の取組みが紹介された
各県の取組みが紹介された
漢方産業化推進研究会による「第1回漢方セミナー2015~未病・漢方の産業化への可能性~」が先月19日、慶大三田キャンパス北館ホールで行われた。プログラムは、主催者である渡辺賢治代表理事の講演と、研究会に賛同する三県、神奈川、富山、奈良のそれぞれの取組みの紹介講演で構成された。







最初に渡辺代表理事が登壇し、「今、なぜ漢方産業化なのか?」をテーマに講演を行った。渡辺氏は「もう米国式の医療システムに追随していてはいけない」と述べ、伝統医療である漢方への回帰を訴えた。その上で、漢方の産業化が「地方創生・経済活発化」「健康寿命の延伸」などの政策課題に貢献していることを指摘し、その意義を語った。

また次に、三県それぞれの担当者が各自の県で行う未病・漢方産業に関する取組みを紹介した。

同研究会は「漢方の産業化で持続可能な社会を目指す」ことをテーマとして、慶大環境情報学部教授の渡辺氏らが2年前に創設。研究会は企業や行政、大学・研究機関などの多様なメンバーから構成され、会員同士の交流や意見交換、さらには新たな事業化の検討を行う。今回は、初の一般向けセミナーとなった。

研究会への参加に重要なのはこの国を漢方で活性化および持続可能な社会にする、という熱い思いだ。会員向けの活動は月1度行っている。次回の一般向けの講演は、来年1月20日に行われる。