先月1日、等々力陸上競技場で66回目のサッカー早慶定期戦が行われ、慶大は1―0で惜しくも敗れた。今年こそは雪辱を果たさんとする慶大ソッカー部と4年連続の勝利を目指す早大ア式蹴球部との「伝統の一戦」に今年も1万人を超える観客が駆けつけた。ハーフタイムでは歌手のナオト・インティライミがミニライブを行い、会場を盛り上げた。
雨の直後という悪条件の中キックオフ。まず攻勢に出たのは慶大。FW黄(総4)がFW山本(政3)のパスから抜け出すが、惜しくも相手GK後藤の好セーブに阻まれた。開始早々いい流れを呼び込んだ慶大であったが、16分に良い位置でのFKを与え、クロスに飛び込んだ早大DF飯泉に先制を許す。切り替えたい慶大であったが、焦りからか雑なパスが増え、簡単にボールを奪われる場面が目立つようになる。
後半、追い詰められた慶大は猛攻をかける。51分に混戦の中からシュートを打たれるが、GK宮原(経4)のファインセーブとMF溝渕(環3)の体を張ったディフェンスでゴールを死守した。
その後、慶大の攻撃が勢いづく。64分にはFW山本のシュートのこぼれ球にMF井上(総3)が詰め、同点かと思われたが、ぎりぎりのところで相手GKに防がれた。最後まで粘り強く攻めた慶大であったがあと一歩及ばなかった。