7月30日から8月1日にかけての3日間、ルーヴル美術館、慶應義塾アート・センター、日本経済新聞社主催によるルーヴル美術館サマー・スクールin Japanが三田キャンパスにて開催された。これまでに日本でルーヴル美術館のコレクションの特別展は行われてきたが、今回のようなサマースクールは初めての試みとなり、多くの人が関心を寄せた。

 30日午前の一般公開セッションではルーヴル美術館のジャン=リュック・マルティネス氏、カトリーヌ・ギヴ氏、クリストフ・モナン氏から最近のルーヴル美術館の活動について講義が行われた。講義では、コレクションの展示、美術館を取り巻く環境を考え政策を立てるパブリック局、展覧会を補うための文化的制作物についての紹介がなされた。昨年は830万人を超える入場者数を誇った美術館であるだけに、その運営の実践的手法を学びとろうと、熱心に耳を傾ける聴衆が目立った。

 また、一方的な講義形式だけでなく、30日午後から最終日にかけてワークショップ形式で美術館が取り組むべき課題について討論するプログラムも用意され、選考で選ばれた受講生が参加した。