第64回関東大学バスケットボール選手権大会が先月4日から10日にかけて行われた。結果は1勝4敗、16位に終わり、今月の早慶定期戦に向けて課題の残る試合となった。一方で今大会で投入された鳥羽、澤近などのルーキーは多くの好プレーを残し、新人戦に向けて良い実践の機会となった。
(佐久間玲奈・島村成・平沼絵美・山下菜生・山手涼馬)
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関学大戦 ○115-53
大勝で好スタート
第64回関東大学バスッケトボール大会、初戦の相手は関東学園大学。慶大は好調な立ち上がりを見せ、終盤まで気を抜くことなく大差で勝利を飾った。
第1Qは終始慶大ペースで試合が進み、木村が一人で21点を叩き出した。続く第2Q、メンバー交代によりオフェンス面の勢いが弱くなるものの、55―24とリードを保ちつつ前半を折り返す。
後半は公式戦初出場の高橋(法2)など、ベンチメンバーの活躍も見られた。最後まで慶大の勢いは止まらず、115―53という圧倒的な力を見せつけて勝利した。
試合後、高橋は、「オフェンスは比較的上手く動けたが、ディフェンスの動きが対応できなかった。自らのディフェンス面を強化して次の試合に臨みたい」と語った。
筑波大戦 ●63-84
後半粘るも巻き返せず
第2戦目は筑波大学との対戦。身長差で劣る慶大は終始ペースを崩され、63―84で大敗を喫した。
開始早々、ダンクシュートなど豪快なプレイを盛り込み早い展開に持ち込んでくる筑波に対し、対応しきれない慶大。ディフェンスファウルもかさみ、第1Qではわずか7得点。続く第2Q、福元(環4)の正確なアシストや大元(環4)の3Pシュートなどで食らいつくも、筑波は動じず着実に点数を重ね、19―42で前半を折り返す。
後半はやっと慶大らしいプレイが増え、シュートの精度も上がる。福元や黒木(環4)を中心に得点を沈め、拮抗した展開に持ち込む。派手なプレイを好む筑波大から確実にファウルを奪い、フリースローやバスケットカウントで地道に得点を重ね最後まで踏みとどまる。しかし点差を巻き返すことはできず21点差で敗北した。
白大戦 ●62-65
ミス重なり僅差で敗北
強豪筑波大に敗れ、目標だったベスト4は逃したものの、少しでも上位を目指したい慶大は白大との試合を臨んだが、攻撃のリズムを掴めず62―65で黒星を付けた。
序盤では、慶大はシュートの精度が低く、うまく得点を奪えず苦しむ。途中木村(環2)の活躍で追いついたものの、オフェンスがうまく機能せず10―12で第1Qを終える。
第2Qでは慶大は持ち味のディフェンスで粘り、オフェンスでは高橋(法2)、鳥羽(環1)、木村が3Pシュートを沈め、5点リードのまま前半を終える。
しかし後半では前半の流れに乗れず、シュートを持ち込む前のミスが目立ち、オフェンスが失速。一方、白大は3Pシュートを多く決まり、3点ビハインドで再び追いかける展開となった。
最終Qでは慶大らしい粘り強さを見せたものの、一歩届かず62―65で白大の前に惜しくも敗れた。
国士舘大戦 ●45-67
攻撃力不足浮き彫りに
2008年インカレ決勝で対戦し、優勝を勝ち取った国士館大との順位決定戦。ところがその栄光は過去のものとなり近年は敗戦が続いていた。慶大は45―67の大差をつけられての敗北を喫した。
スタメンは福元(環4)、大元(環4)、黒木(環4)、桑原(経4)、木村(環4)。
前半、ディフェンス面が光ったものの思うように得点を伸ばすことができない。第2Qでベンチメンバーを投入し流れをつかみたい所だがお互いに一歩も譲らず、慶大23―26と僅差で折り返す。
続く後半、ついに国士館大のオフェンスが牙をむく。一方で慶大はシュートの決定率に欠け、苦しい時間が続いた。大元(環4)や期待の新人、鳥羽(環1)が個人プレーで健闘したが、圧倒的なオフェンス力不足での敗戦となった。
駒大戦 ●55-60
追い上げきれず勝利逃す
本大会順位決定戦、相手は駒澤大。55―60で本大会を16位で終えた。
第1Q、慶大は1年生の鳥羽、澤近を投入しプレーオフ。粘り強い攻防が続き試合は拮抗するも、僅かに力及ばず17―19で第1Qを終えた。
続く第2Qではオフェンスでのシュートミスが目立ち、相手にチャンスを与え得点を許してしまう。24―30と得点差が開き駒澤大リードで前半戦終了。
後半戦第3Q、慶大はゴール下を中心に攻め入るも、ミスが目立ちなかなか得点に繋がらない。対する駒澤大は得点を着実に重ね、39―55でこのQを終えた。
第4Q、木村がゴール下での得点を稼ぎ得点差を縮める。また1年生鳥羽が3ポイントを決めるなど1年生の活躍も見られた。慶大が追い上げるも時間足りず55―60で試合終了。
今大会は初戦以降白星を上げることなく16位という結果に終わった。