明大とのカードで第3試合までもつれた末に今季初の勝ち点を奪取し、何とか優勝争いに踏みとどまった慶大野球部。今回は横尾俊健主将(総4)にこれまでの試合を振り返ってもらうと同時に、後半戦への意気込みを語ってもらった。
法大戦、明大戦を終え「投打ともに、課題は非常に大きい」と横尾主将は振り返る。攻撃陣を見ると、これまでの5試合でチーム打率は0・176。これは6大学の中で5番目に低い数字であり、いまだに本来の力を発揮できていない。一方の投手陣もここぞという場面で踏ん張ることができず、なかなか思い通りに試合を運ぶことができていないのが現状だ。その一方で「打撃にしてもまだ10数打席しか立っておらず、チームとしても個人としてもこれから十分に調子を上げていくことができる」とし、「課題は大きいが見えてきたものもある」と現在の状況を前向きにとらえ、後半戦での巻き返しを誓った。
主将として意識していることは「チームがどのような状況にあるのかを常に考えながらプレーをすること」であるという。具体的には、イニング間に選手へ作戦伝達などをすることでチーム全体への気配りを忘れない。 下級生の頃からチームの中心であり、4番を任されることが多かった横尾主将であるが、主将になってからの4番というポジションに対する考え方への変化については「特に変化はないが、チャンスの場面でより多く打ち、打点を稼ぐことでチームの勝利に貢献できれば」と語った。
後半戦に向けてはただ、「勝ちを重ね、勝ち点を取りたい」と闘志を燃やす。
約1ヶ月後に控える早慶戦に対しては「まだ何も考えられない。ただ目の前の一戦一戦をしっかり戦っていくだけ」という。
春季リーグ戦も前半戦が終わり、後半戦へ突入する。まだ連覇への望みはある。猛打復活で陸の王者慶應の意地を見せてほしい。
(高野祐也)