三田キャンパスで今年も開催
「第180回福澤先生誕生記念会」が先月10日、三田キャンパス西校舎ホールで行われた。この記念会は慶應義塾の創立者である福澤諭吉の生誕を祝うもので、福澤の生まれた1月10日に毎年開催されている。
多くの塾員や塾生、教職員が参加する中、幼稚舎生そしてワグネル・ソサィエティーによる合唱から会が始まり、続いて清家篤塾長による年頭挨拶が行われた。
清家氏は、福澤の思想や言葉を織り交ぜながら、「学問を自分達の手で学び、グローバル化が進む激動の時代の中、視点を日本から世界へと移し、持続可能なより良い社会を作ってほしい」と述べた。
その後、東京大学法学部教授の苅部直氏が登壇し、「『福澤語』入門―『公徳』と『怨望』」と題した記念講演を行った。
続いて「第39回小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト」の表彰が行われた。小泉信三賞を受賞したのは、巣鴨高等学校3年の内田康太さん。受賞者には塾長から賞状および記念品が贈呈された。
最後に、会場が一体となって塾歌を斉唱し、式は幕を閉じた。
式典終了後、食堂ホールで新年名刺交換会が行われた。また、図書館旧館では、福澤諭吉の関係資料が展示された。