すっかり冷え込み、塾生も足早になる師走。秋晴れに銀杏の葉が散るなか、静かに現れたのは経済学部2年の谷口未侑さんだ。
入学してからは慶大のバドミントン同好会Keio Bird Fellowsに所属、年に数回ある試合にむけて週2回の練習に励んでいる。「バドミントンなら私にもできるかなと思って」と控えめに語る彼女だが、その目には真剣さが宿る。謙虚なイメージとは裏腹にアクティブな面を垣間見せた。
甘いものが大好きな谷口さんのアルバイト先はもちろんパンケーキ屋だ。はじめはホールを担当する予定だったが、なりゆきでキッチンに入ることになったという。おすすめの品を聞いてみたところ「キャラメルフレンチですね!」と笑顔で即答。「すごくおいしいんですよ!」と目を輝かせて話す姿に、寒さに凍える取材スタッフの表情も思わずゆるむ。
大学生活で心がけていることについて尋ねてみた。少し考えたあと、「色々なことに全力で取り組むこと、でしょうか。興味のあることは何でもやってみるつもりです。あと、友達に思いやりをもって接することが大事です」とゆっくり真剣な面持ちで答えてくれた。「大学生活は一度きり。やりたいことをやって楽しんだもの勝ちだと思います」
女の子らしい優しさと活動的な性格をあわせ持つ彼女。やわらかい物腰の奥に、「今」を楽しむ信念を感じた。
(イザムー)