第一校舎2階の123教室には、身近な素材を使って生み出された作品が展示されている。折り紙サークル折禅の折り紙の数々である。
折禅は昨年に設立された新しいサークルで、今年は初の三田祭展示を行っている。展示されている作品は一般的な「折り紙」のイメージを超えた複雑なもので、その精密さは一種の芸術とも言える。作品一つ一つに細やかなこだわりが見られ、一目見てもどのようにつくるのか見当がつかないほどだ。なかには製作に約1ヶ月という長い時間を費やした作品もあり、会員の情熱と技術の高さがうかがえる。
折り紙を折るとき心がけていることを尋ねると、「作品を折る目的を意識すること」だと代表の水野翔さん(理4)は語る。たとえ技術が未熟でも、目的を明確に持って製作に取り組むことで着実に上達することができるという。
この展示をきっかけに童心に返り、折り紙に触れてみるのもよいだろう。ものをつくる楽しさ、上達する喜びを再発見できるかもしれない。
(高野祐也)