中大に完封負けを喫した慶大は続く流大戦でもスコアレスドローに終わる。得点力不足解消のために布陣変更を施し臨んだ専大戦では撃ち合いを演じるが、惜敗した。勝てば6位以上が確定する駒大との一戦では互いに一歩も引かない好ゲームとなるが、終盤に逆転を許し、痛恨の敗北に終わる。7位へと転落し、インカレ出場は最終節に委ねられることとなったが、最終節の早大戦に勝利しインカレプレーオフ進出を決めた。 (木下俊亮・井口聡一郎)
【中大戦】先月19日 ●0-2 猛攻実らず 最下位に転落
6試合ぶりの勝利を目指して攻勢に出る慶大。だが終盤までスコアレスの展開が続く。試合が動いたのはゲーム終了間際の後半37分。それまで慶大の猛攻を粘り強く防いでいた中大がCKを得る。このチャンスを決められ、慶大は先制を許す。ロスタイムには、GK峯(法4)の一瞬のポジショニングミスを見逃さなかった中大にミドルシュートを沈められ0―2で敗戦。この時点での最下位を相手に完敗を喫した。
試合後、須田監督は「非常に重い敗戦。チーム全体に疲れが出ているので新しい選手を入れることも考えなくてはならない」と、次節からのメンバー交代を示唆した。
【流大戦】先月26日 △0-0 決定力欠き 無得点続く
前節の試合後須田監督が語ったように、FW山本(政2)、DF並木(総4)と、メンバーを入れ替えて臨んだ。
慶大は前半、守りを固める流大相手に効果的な攻めができない。しかし後半10分、長期離脱から復帰したDF溝渕(環2)を投入すると流れが変わる。タイミングのいい飛び出しと多彩なクロスで流大ゴールを脅かしていく。優勢に試合を進める慶大。だが、DF増田(環4)のシュートはわずかにクロスバーを越えるなど、最後まで流大ゴールをこじ開けることはできず、3試合連続の無得点に終わった。
【専大戦】今月2日 ●2-3 システム変更し 今後に光明
この試合では、今季一貫して採用してきた4―4―2のシステムから望月(環2)を中盤の底に配した4―1―4―1へと布陣変更を施した。
前半11分、相手シュートがディフェンスに当たって軌道が変わり、それを押し込まれるという不運な形で先制を許す。その後も専大の猛攻を受けるが、粘り強く耐え、逆に前半41分にPKを得る。これをFW山本(政2)が決め同点で試合を折り返す。後半開始直後に2点目を奪われる。だが再び得たPKをMF川田(環4)が落ち着いて沈め、すぐに試合を振り出しに戻す。リーグ3連覇中の王者と一進一退の攻防を繰り広げる慶大だが、カウンターから得たチャンスをものにできない。逆に専大に後半43分、勝ち越しゴールを許し、2―3の惜敗に終わった。
負けはしたが、今節は中盤の奮闘が光る試合だった。須田監督は「ディフェンスラインの前に望月が陣取ることで、他の中盤の選手の浅間(理4)、山浦(総4)が前へ上がりやすくなった。それによって厚みのある攻撃ができ、結果的に2本のPKを得ることができた」と試合を振り返った。
【駒大戦】今月8日 ●1-2 痛恨の敗北 インカレ絶望に
この試合では、今季一貫して採用してきた4―4―2のシステムから望月(環2)を中盤の底に配した4―1―4―1へと布陣変更を施した。
前半11分、相手シュートがディフェンスに当たって軌道が変わり、それを押し込まれるという不運な形で先制を許す。その後も専大の猛攻を受けるが、粘り強く耐え、逆に前半41分にPKを得る。これをFW山本(政2)が決め同点で試合を折り返す。後半開始直後に2点目を奪われる。だが再び得たPKをMF川田(環4)が落ち着いて沈め、すぐに試合を振り出しに戻す。リーグ3連覇中の王者と一進一退の攻防を繰り広げる慶大だが、カウンターから得たチャンスをものにできない。逆に専大に後半43分、勝ち越しゴールを許し、2―3の惜敗に終わった。
負けはしたが、今節は中盤の奮闘が光る試合だった。須田監督は「ディフェンスラインの前に望月が陣取ることで、他の中盤の選手の浅間(理4)、山浦(総4)が前へ上がりやすくなった。それによって厚みのある攻撃ができ、結果的に2本のPKを得ることができた」と試合を振り返った。
*最終節の早大戦戦評は来月号掲載予定です。