インカレ出場圏内の5位以内に入るためにも白星が欲しい慶大だったが、第14節筑波大戦以降4試合を1敗3分けと、勝ちきれない試合が続いた。筑波大戦と国士大戦は、リードを守り切れず勝負弱さを露呈する試合となった。また、4試合を通じてセットプレーからの失点が多く、球際の弱さが目立った。(井口聡一郎・木下俊亮)

【筑波大戦】先月20日 △2-2
勝ちきれず セットプレーに課題

前半は、カウンター狙いの相手にボールを持たせる展開となる。しかし、筑波大の早いパス回しに対応できない。前半37分、相手の個人技から先制点を奪われる。

巻き返しを図りたい慶大は、後半に入ると果敢にボールを取りにいく。後半17分には、エリア内での混戦からMF浅間(理4)が得点を決め、その直後の18分、ディフェンスラインの裏に抜け出したMF山浦(総4)が決めて逆転する。筑波大の攻撃を耐えしのぎ、このまま試合終了かと思われたが、後半終了間際に相手のコーナーキックから同点を許す。そのまま2―2で試合終了。悔しい引き分けとなった。

「二試合連続でセットプレーから失点したのは、しっかり反省しなければならない」と須田監督は振り返った。

【明大戦】先月28日 ●1-4
力の差歴然 攻めのアイデア欠く

開始早々から強烈なミドルシュートを決められて先制を許す。「あの1点でうちの選手が浮き足立ってしまった」と須田監督は振り返る。その後は明大ペースで試合が進む。前半21分にMF端山(総3)がPKを決めて同点に追いつくが、直後の前半30分に右サイドを崩されクロスから失点を喫する。

後半に入ってからも、慶大はゴール前でのアイデアを欠いて、得点を奪えない。再び慶大はPKを獲得するが、端山が外してしまう。その間に明大に2点を与え、1―4で試合終了。チャンスを生かせなかったとともに、明大に力の差を見せつけられた慶大。今季ワーストの4失点での大敗を喫した。

【国士大戦】今月5日 △1-1
チャンス生かせず 痛いドロー

前半、両チームともに慎重な試合運びを見せる。堅い守りの前にお互いチャンスを作れずスコアレスで前半を終える。

後半、慶大はDF増田(環4)がPKのチャンスを得るも、外してしまう。だが後半25分に裏に抜け出したMF加瀬澤(総2)が技ありのループシュートを決め先制する。リードを守りたい慶大だったが、苦手のセットプレーでまたしても失点を喫してしまい、1―1で試合終了。インカレ出場権を争うチームとの対戦は痛いドローに終わった。

【東国大戦】今月12日 △0-0
積極性見せるも決定力のなさ露呈

前半、積極的にシュートを放っていった慶大。FW端山(総3)がポスト直撃のシュートを放つなど、押し気味で試合を進めていく。たびたび東国大にカウンターを食らってピンチを招くが、MF山浦(総4)、MF浅間(理4)の両ボランチが素早い戻りで防ぐ。後半も慶大はペースを握るが、クロスに合わせたFW宮地(総2)のシュートはゴール横に外れるなどチャンスを生かしきれない。相変わらずの決定力の無さを露呈した試合はスコアレスドローに終わった。