関東大学バスケットボールリーグ戦は中盤戦に突入。青学大が破竹の勢いで首位を独走しており、二位以下は混戦模様を呈している。慶大は開幕からまさかの4連敗を喫したものの、竹内(総3)復帰後に3連勝し、悲願のリーグ戦連覇へ望みをつないでいる。もう、一試合も負けられない試合が続く。
慶大の至宝、降臨!!竹内がチームを優勝へ導く
九月十七日 第二週第一日 ●
【慶大63―75東海大】
九月十八日 第二週第二日 ●
【慶大78―96東海】
試合終了のブザーが鳴ったと同時に、体育館の床を思い切り蹴ったF酒井泰滋(環3)。彼の憮然とした表情が、この試合をよく物語っていた。代表遠征中のC竹内公輔(総3)が不在のラストゲーム。ゲームキャプテンとして、自らチームを引っ張っていこうと39得点を叩き出す孤軍奮闘を見せるも、慶大に今期初勝利を呼び込むには至らなかった。
序盤は、F酒井の3Pが立て続けに決まり何とか東海大に食い下がる。だが3Q以降は、東海大の巧みなアウトサイド攻撃に苦しめられた。一方で、慶大のオフェンスも、最後までF酒井頼みの感は拭えなかった。
これで、今期慶大は開幕から4連敗。リーグ戦連覇に、早くも黄信号が灯った。
佐々木ヘッドコーチ「一対一の守りができていない。相手にボールを拾われてやられている。(大東文化戦に向けて)相手は一気に畳み掛ける力を持っているし侮れないが、勝たなきゃいけないと思っている」
大東大戦 竹内復帰で今季初勝利
九月二十四日 第三週第一日 ○
【慶大91―60大東大】
これまで、開幕4連敗といまひとつ波に乗れていない慶大だが、この試合から日本代表にも選ばれているC竹内公輔(総3)が代表遠征から戻り、ベストメンバーで試合に臨んだ。1Qは、前半こそ大東大の厳しいディフェンスの前に拮抗した試合となったが、竹内のプレーが慶大に勢いをもたらす。2Qに入ると慶大は完全に試合の主導権を握る。攻めては酒井(環3)や香川(環2)の3Pが立て続けに決まり、守っても持ち前の堅い守りで相手にシュートを決めさせない。3Q以降は、点差を縮めようと焦る大東大のミスにも付け込み、確実に点差を広げていく。結局、今季初勝利を快勝で飾った。
試合後、竹内は「三日間しかチームで練習してないので、まだかみ合ってない部分もあったと思う。しかし今のチームでは自分が引っ張っていかないといけないし、コート全体を支配していきたいと思っているので、これからは代表とは違うフォーメーションの確認やさらに練習を重ね、チームワークをよくしていって、チームの勝ちに貢献していきたい」と語った。
九月二十五日 第三週第二日 ○
【慶大84―80大東大】
十月一日 第四週第一日 ○
【慶大69―66日大】
日大戦 ミス目立ち慶大自滅
十月二日 第四週第二日 ●
【慶大63ー86日大】
開幕4連敗後は一転して3連勝と、徐々に調子を上げてきた慶大。しかし、前日下した日大相手にこの日は苦戦を強いられた。1Qを4点ビハインドで終えると、2Qは日大が慶大を圧倒。点差を一気に17点に広げられてしまった。何とか反撃したい慶大であったが、、完全にゲームのペースを掴んだ日大の前に打つ手なし。結局最後まで力を発揮できず、完敗を喫してしまった。
試合後、醍醐辰彦主将は「受け渡しの面で、ディフェンスがルーズになってしまった。昨日は押さえる事が出来た日大の攻めを、今日は押さえられなかった」と、悔しそうに語った。主将の言葉通り、慶大はアウトサイドの守備が甘く、日大の菊地に次々と3Pを決められてしまった。また、チームの要であるC竹内公輔(環3)やF酒井泰滋(総3)のプレーも精彩を欠いていた。大黒柱二人の不調も慶大が敗れた原因の一つであろう。
この日の敗戦で慶大は5敗目となった。それでも主将は「一戦一戦大事にプレーしたい。次の相手の法政は力のあるチーム。強い気持ちを持って行く」と述べ、悲壮感は見せなかった。