第二戦 ○
【慶大16―2東大】
 優勝に向けて負けられない試合が続く慶大が東大を圧倒した。慶大は三回、久保田の適時打で先制すると、佐藤翔の3ランで一挙6点を奪う。さらに四回にも6点を挙げ、序盤で勝負を決めた。投げては先発の合田(政4)が五回を投げ1失点と、復調を期待させる好投を見せた。
 ただ、試合を終えて笑顔を見せたりしている選手達とは違い、杉山主将は「初回にあったチャンスをつぶしたのは悪いし、点を取った後の失点も残念」と述べ、反省を忘れなかった。鬼嶋監督も「結局は紙一重の試合だった。大量点はオマケみたいなもの」と、淡々と話した。
 それでもやはり、大勝で勝ち点を奪ったのは大きい。「流れは来ている」という主将の言葉からも、今回の勝利で得た自信が読み取れた。次回の法政との首位決戦が大いに期待できそうだ。

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 慶大野球部が徐々に調子を取り戻してきた。明大に二連敗の後、立大には苦しみながらも勝ち越し今季初勝ち点をあげると、続く東大戦では二連勝し、第4週終了現在二位につけている。秋季リーグ戦連覇の可能性も出てきた。
 復活の要因として、加藤(環2)・守口(商2)らに続く「第二の」投手陣の安定があげられる。立大戦で先発を任された幸長(政3)、左投手が多い慶大投手陣の中で貴重な右のセットアッパー今福(環1)は、試合を重ねることに成長し、見事監督の信頼を得るに至っている。また、春季から調子を崩していた合田(政4)が東大第二戦で見事なピッチングを見せ、復活をアピール。昨季の優勝に大きく貢献した男の復活は、慶大にとって頼もしい限りだ。
 しかし、打撃陣に関しては、まだまだムラがあり改善の余地がある。
 次回15・16日は法政との首位決戦。ここで法政を倒せば、優勝も見えてくる。部員全員の悲願である「優勝」の二文字を勝ち取るには、絶対に負けられない戦いとなる。

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