流経大、大東大に敗北し、厳しい状況となった慶大。帝京大戦で力の差を見せつけられ大敗し、石川県の西武緑地公園で行われた春季最終戦となる早慶戦では序盤の失点を返せず惨敗を喫する。最終的に慶大は1勝4敗の5位に終わり2年連続のグループ優勝に遠く及ばなかった。(高畑里佳子・坪﨑駿悟)
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【帝京大戦】先月8日 ● 24-51
相手に歯立たず 要所でミス連発
連敗を避けたい慶大は帝京大と対戦し後半に食らいつくも及ばず24―51と惨敗を喫した。
序盤、慶大は帝京大の攻撃に圧倒され、苦戦を強いられる。慶大も果敢にタックルを行うも、帝京大の華麗なパス回しに翻弄され、3トライを奪われる。帝京大がリードする中、慶大がボールを奪い取り、得点のチャンスも見られる。しかしパス回しのミスでトライにはつながらない。無得点のまま前半を終える。
後半、帝京大が優勢の中、佐藤(総3)、川原(環4)、吉迫(商2)のトライで慶大が得点を重ね、流れを作る。終盤、白子(商4)のトライで追加点を得るも、前半のリードに加え、後半でも得点を重ねた帝京大に遠く及ばなかった。強豪相手に大差での敗北となった。
【早大戦】先月15日 ● 22-40
猛攻を凌げず 大量失点
春季大会最終戦の早慶戦は序盤に大量失点を許し22―40で敗北した。
慶大は序盤から早大の猛攻に晒される。開始5分にラインアウトをきっかけに押し切られ先制されると、4分後に同様の形で失点。反撃に転じたい慶大だが決定的な場面でミスが目立つ。しかし20分、ライン際まで侵攻すると混戦から最後はFL岩本(政3)が抜け出しトライを奪う。その後、守りに回る時間が続く。終盤に1トライを許し5―21で前半を終える。
後半は球際で競り負ける展開が増え立て続けに失点する。後半途中までに35点差をつけられ厳しい展開を強いられる。それでも慶大は終盤にCTB石橋(環4)の2連続トライで早大に食らいつく。終了間際には西出がトライを決めるも大量失点が響き惨敗した。
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