気迫のプレーを見せる慶大
気迫のプレーを見せる慶大

敗北するも今後に期待

第60回春季早慶アイスホッケー定期戦が先月10日、新横浜スケートリンクで行なわれた。結果は3―8で敗北し、約40年ぶりとなる早慶定期戦勝利とはならなかった。

試合開始直後に先制を許すも、FW鈴木(環3)のアシストからFW梅澤(経4)がゴールを決めすぐさま追いつく。しかしその後は早大の猛攻に苦しみ、1―5の4点ビハインドのまま第1Pを終える。

第2P、1点取られたものの再び鈴木のアシストで今度はDF小池(環2)がゴールを決める。点差を縮めたい慶大だが、早大のテンポのいい攻撃に防戦を強いられる。途中、GKは落合(政4)から1年生でベンチ入りした田中(経1)に替わる場面が見られ、二人のGKが慶大を支えた。

試合前、「サッカーとは違ってアイスホッケーのGKは手の届く範囲でゴールを防げる重要なポジション。試合に出られたら一つ一つ確実に止めていきたい」と語った田中選手。1年生はこの試合で、6人がベンチ入りをした。FWの安藤選手(政1)は、「点をたくさんとって、勝利に貢献したい」と語る。「氷上の格闘技」と言われるアイスホッケーでボディチェック(相手に体当たりすること)を恐れないプレーがチームを鼓舞する。

第3P開始後、慶大は「走って当たる」伝統プレーで早大に攻撃を仕掛ける。果敢にゴールを狙い、ショット数は早大を上回った。FW下村(法2)がゴールを決め、最後まで粘るも3―8で試合終了。早慶定期戦勝利とはならなかったが、気迫のこもったプレーで観客を魅了した。

「今年のチームスローガンは『NO LIMIT』」と主将の山本統哉選手(環4)。1年生を加えた新たなチームで、限界のさらに上を目指す。
(武智絢子)