院校舎の2階へ上がると、数々のパネルが立ち並んでいる。カメラクラブ主催の「三田祭写真展」だ。
この写真展における共通テーマはなく、撮り方や飾り方まで個人が自由に決めたようだ。作品は三田祭のために新たに撮ったわけではなく、今まで撮った作品から自信作を選んで展示している。
カラー写真ばかりではなくモノクロ写真も数多い。また、人物や動物、風景など対象も様々だ。写真のアングルにも個性が出ている。写真が映えるようにディスプレイしたというだけあって、額縁や写真の大きさにもこだわりが伺える。
対象によって最適な撮影環境が変わることが、写真を撮るにあたっての苦労だという。一瞬一瞬を大切にする撮影は、やはり簡単にはいかないようだ。
祭りの喧騒から少し離れ、静かに過ごすひと時もいかがだろうか。
(入澤綾子)