トラブルの影響を感じさせず、快勝を収めた

1.25艇身差で接戦を制す

隅田川で先月13日、行われた第83回早慶レガッタ最終種目の対抗エイト(9人乗り、3750㍍)は、1・25艇身差で早大に勝利し13年ぶりの三連覇を果たした。端艇部創部125周年という記念の年を勝利で飾った。

今年も昨年と同様に強風などの悪天候に見舞われての開催となり、その影響で前のレースである第二エイトが舵のトラブルで中止になるという事態となっていた。

悪いコンディションの中、コースの関係で10㍍先行してのスタートとなった慶大は序盤、早大に10㍍差を一気に詰められるも徐々にリードを広げレースを支配する。中盤もリードを保ち、中間地点の駒形橋付近で2艇身半差をつけ早大を突き離しにかかる。

しかし終盤に差しかかると早大が徐々にペースを上げ慶大との差を詰め始めると、中盤にあった2艇身半のリードは1艇身半となりさらに追い上げていく。すかさず慶大もペースを上げ振り切ろうと漕ぎ続ける。ほぼ1艇身差を保ったままゴール直前の桜橋付近に侵入し最後まで早大の猛追に晒された慶大であったが、最後は振り切り若干差を広げてゴール。昨年の圧勝とは一変したレース展開となったが、接戦を制し勝利を収めた。

レースを終え山本尚典主将は「今まで生きてきた中で最高の気分。悪天候の中、9人で同じことを考えて漕げた」と振り返った。また、「今日が通過点。これから全日本選手権に向けてまた違うチームを作っていきたい」と意気込みを語った。  (坪﨑駿悟)