10月22日、29日に日吉キャンパス来往舎1階シンポジウム・スペースで、「平成20年霞が関特別講演」が開催された。この講演は人事院・各府省の主催で、各府省の第一線で働く企画官などを招き、政策課題をテーマとした講演を通じて、国の行政や政策課題に対する学生の理解を深めると同時に、公務への関心や理解を高めることを目的としている。昨年までは東京大学と京都大学、一橋大学で毎年開催されていたが、人事院の「地方都市や私立大学などで積極的に実施していく」という基本方針により、今年から慶應義塾でも開催されることになり、今後も開催会場は増えていく見通しだ。
10月22日には外務省と警察庁、29日には経済産業省と総務省、11月5日には環境省と人事院、12日には財務省と国土交通省の企画官が講演し、それぞれの府省が現在取り組んでいる具体的な政策から、個別の仕事内容まで幅広いテーマで講演は進み、公務員志望の学生でなくとも有意義な内容となっていた。質疑応答の時間には塾生だけでなく、他大学の学生からも質問が出され、外部からの積極的な参加も垣間見えた。
人事院人材局企画課の小山茂樹氏は「今回の講演は、学生総合センターの協力があって実現できた。就職説明会ではなく、アカデミックな話をする場にしたいと思っている」と語った。