「ダイナミックな演技がペアの魅力」
日本中に感動を与えたソチ五輪で、フィギュアスケートペアの団体戦・個人戦に出場した塾生がいる。現在、総合政策学部に通う髙橋成美選手(木下クラブ)だ。彼女の大切にしている言葉は「Be in the moment」。 今この瞬間を見つめ、努力を重ねる髙橋選手に話を伺った。
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―髙橋選手にとってソチ五輪とはどのような舞台でしたか。
「五輪は一番印象に残った大会です。木原選手とペアを結成してちょうど1年という中で出場させて頂き、不安もありましたが、自身のできることに集中でき、とても充実した大会でした」
―今大会から団体戦が導入されましたが、影響はありましたか。
「すごく責任感を感じ、緊張しました。しかし、日本チーム同士で励まし合い、とても楽しく演技することができました」
―五輪終了すぐに世界選手権があるという限られた中での調整はどうでしたか。
「五輪での演技を終えてすぐデトロイトに飛びました。短い時間ではありましたが、普段のシーズンに比べ、集中して新しい技の練習に取り組めました。また、陸上トレーニングのメニューも変更しました」
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―スケートの一番好きなところはなんですか。
「ジャンプが一番好きです」
―ジャンプは怖くないのでしょうか。
「怖くないです。嫌いな技はなくて、ジャンプだけでなく、リフト、ツイストなども好きです」
―ペアを始めたきっかけ、またその魅力はなんですか。
「ペアを始めたきっかけはスター選手を見て憧れたことです。魅力は、1人では作り出せないダイナミックな演技ができるところだと思います」
―髙橋選手はペアの選手ですが、演じる際に一番大切にしていることはなんですか。
「常に自分だけでなく、相手のことも考えるようにしています。スケートを滑る際に、相手の動きと調和するようにいつも気をつけています」
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―休日は何をしているのですか。
「身体が疲れていないときは、サッカーなどをしています。ですが、大体疲れているので、そのときはプラモデルを作ったりしていますね」
―試合前のゲン担ぎはなにかありますか。
「特にゲン担ぎではないのですが、マクドナルドを食べると元気が出ます。ソチの会場でもよく食べていました」
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―演技をする上での目標はなんですか。
「自分がスター選手に憧れたように、今度は自身がスター選手になって子供たちにスケートに興味を持ってもらい、スケートを始めて欲しいなと思っています」
―4年後の平昌五輪に向けて、目指しているものはありますか。
「まだ漠然としていますが、1年1年ステップアップしていき、表彰台を目指したいです」
―最後に、塾生にひとことお願いします。
「困っているかもしれないので、大学で見かけたらぜひ声をかけて下さい」
ひたむきにスケートに向き合い、演技を楽しむ髙橋選手。かわいらしさの中に、努力に支えられた強さがそこにあった。彼女の更なる活躍に期待したい。 (岩田なな子、八島卓也)