海外と連携して人材を育成

慶大経済学部は先月15日、9月入学者を対象にした新プログラム「PEARL」を2016年度から開始することを発表した。同プログラムでは学生は4年間一貫して英語で経済学を学ぶ。留学生の入学や、在学中の海外留学がしやすいよう年度は9月始まりとなっている。

経済学部のマッケンジー・コリン教授は、「経済学の知識を基礎に世界で活躍する人材を育てるために創設される」と述べた。このプログラムへの入学が認められる学生は毎年約100人を予定している。入学選考では独自の筆記試験は行わない。TOEFLやIELTS等のスコアにより測る英語能力と、SATやIB(インターナショナル・バカロレア)等により測られる総合的な学力によって選考する予定だ。 授業内容として、従来の経済学部のカリキュラムには含まれていなかったビジネス関連の授業や福澤諭吉の実学精神を学ぶ授業なども盛り込まれる。また、海外のパートナー校から教授陣を招いてのインターネットによる遠隔授業の実施や、秋入学を活かした海外留学の奨励など、学生の能力を高める様々な取り組みが予定される。また国内外における英語でのインターンシップも、学部が今後準備していく方針だ。

「PEARLでの4年間を終えた後、自国の未来を先導することに加え、さらに視野を広げてほかの世界でもリーダーシップを発揮できる国際的な学生を育てていきたい」とマッケンジー教授は語った。