ゼミにレポート、サークルの練習に連日の飲み会……充実した生活を送りつつも、何かと忙しい学生諸君の疲れた心と体を癒してくれる救世主として、今足湯が密かに脚光を浴びている。
足湯は足だけお湯に浸かることで、服を着たまま短時間で手軽に楽しめるのが魅力。心臓から最も遠い足を暖めることで、血行促進に伴う冷え性や肩凝りの改善、リラックス効果、デトックス(解毒)効果など、さまざまな効果が期待できる。
今回は、オールアバウト日本の宿ガイドの井門隆夫さんに、学校帰りや日帰りで楽しめる5つの足湯スポットを教えて頂いた。
1. 大江戸温泉物語
東京のお台場にある日帰り温泉施設。足湯は温泉浴場とは別に、浴衣で出られる庭園の中にある。湯内を歩けば、湯底の玉石が足裏を刺激し、血行を促進してくれる。
2. 横浜みなとみらい万葉倶楽部
横浜みなとみらいにある、宿泊もできる日帰り温泉施設。9階屋上の展望足湯庭園には熱海の源泉から運ばれた温泉が注がれ、夜は大観覧車やランドマークタワーなどの夜景が一望できる。
3. アクアガーデン三越湯
三田キャンパスから都バス(田87渋谷行き)で約10分、北里研究所前すぐ。天然温泉ではないふつうの銭湯だが、足湯のある銭湯は珍しいという。水風呂と足湯、交互に足を浸けると血行が促進され、代謝も上がる。
4. 秋川渓谷「瀬音の湯」
武蔵五日市駅からバスで20分くらいの森の中にある新しくできた日帰り温泉施設。宿泊できるコテージもあるため、ゼミ合宿などでも使える。温泉の入湯料は800円だが、野外にある足湯は無料。都内から2時間程度と少々遠いが、東京近郊では珍しい「にごり湯」なので、日帰り小旅行に最適だ。
5. 塩原温泉「湯っ歩の里」
身近な都内もいいけれど、「温泉地」の本場の足湯に行ってみたい、という人におすすめなのが、栃木県塩原温泉に昨年新しくできた巨大な足湯「湯っ歩の里」。新宿・東京駅からも高速バスが出ているので、日帰りも可能。天然温泉の足湯で、温泉を「飲んで」「歩いて」「浸けて」。足湯のフルコースを堪能できる。
「お風呂で大切なのは『汗をかくこと』。そのためには『部分浴』が、長く入れて一番です」。学校帰りに足湯に立ち寄って、疲れた心身をデトックスしてみるのも悪くない?
(鈴木香央里)