事務局が自治会費の必要額を調査
全塾協議会は先月14日に開かれた定例会で、2015年4月を目標に自治会費を増額することを決議した。具体的な値上げ額については今後、全塾協議会事務局が必要予算を精査し、全塾協議会の定例会で決定する。昨年10月に発足した自治会費制度調査会が始めた署名活動の結果を受け、自治会費の増額が審議された。塾生の署名は先月14日の時点で3768人分集まっている。 (和田啓佑・長屋文太)
値上げ後の額は1000円から2000円程度か
今回、自治会費制度調査会による署名活動の結果を踏まえ、自治会費の増額に関わる審議が定例会での協議事項として提出された。全塾協議会の規約上、塾生の100分の1以上の署名があれば定例会に議案を出すことができる。署名は、自治会費制度調査会のほか、体育会本部、塾生会館運営委員会など、さまざまな団体の協力のもと集まった。
特に今回、塾生会館運営委員会は約2000人の署名を塾生会館の使用団体から集めた。塾生会館は各学生団体のための部室棟であり、同委員会が管理や運営を担っている。施設の老朽化に対応するための資金が現状の自治会費の配分額では足りておらず、署名活動に携わった。
全団体に署名用紙の提出を義務付けたが、署名への協力は各団体の選択に委ねた。その結果、約170の団体から用紙の提出を受けた。署名の協力への是非によって各団体が不利益を被ることはないと同委員会は説明している。
定例会では、具体的な値上げ後の額を750円以上3000円以内にする方向で検討された。現在、全塾協議会事務局は各所属団体の必要予算額の算出をしている状況だ。いくら財源が不足しているか明らかにした上で、事務局が値上げ額を提示する。
値上げ後の額をどの程度にするかは意見が分かれた。最終的には塾生が納得しやすい額として「1000円から2000円程度に収まる可能性が高い」と事務局長の諸田直也さん(経2)は話す。
また、自治会費の額を数年ごとに見直すことができるようにすることも話し合われた。
全塾協議会は今月から来月にかけ、自治会費の適正額を調査し、値上げ額の案をまとめる。4月以降、学生総合センターとの話し合いを経て、最終的には慶大の理事会に申請する見込みだ。